13:名無しNIPPER[saga]
2019/02/08(金) 22:24:44.05 ID:441QTGT20
「──何でしょう」
今日の活動報告は、大体作り終えた。
そうでなくとも、いつにも増して真剣な彼女の表情は、俺の手を止めるのに十分だった。
「どうしてプロデューサーは、私をスカウトしたのですか?」
────。
綺麗だったから。オーラがあるから。
たぶん、そんな安い言葉では納得しないだろう。
「あの時プロデューサーは、言ってくれました。
仕事の依頼があるのなら、私がモデルとして生きる意味はあるのだと──
意地悪な言い方をすれば、私をアイドルの世界へと導いたプロデューサーは、私からモデルとして生きる意味を奪ったことになります」
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