本田未央「うちの兄貴の華麗なる(?)日々」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:12:17.76 ID:6bUZbsq+0
あれは春休みの事でした。俺は春眠暁を覚えずの言葉の通り、朝が来たのにも気付かず惰眠を貪ってました。……妹からの通話が来るまでは。

『あっ、もしもし兄貴ー? あたしだけどさー、部屋にある着替え持ってきてくんないー?』

「……この電話は現在使いたくも御座いません」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:13:23.95 ID:6bUZbsq+0
妹との通話を終えると、俺は適当に着替えて冷蔵庫の中の菓子パンを漁り、玄関に置きっぱなしになっていたスポーツバッグを手にしていい年してお使いへと出掛けた。
妹の未央は昨年からアイドルを始めたらしい。らしい、というのは余り妹の動向に興味が無いから詳しく知らないのだ。
電車を乗り継ぎ、妹から伝えられた住所へと地図アプリを便りに向かう。
……あれ、地図が間違っているのか? それとも妹からの情報が間違っているのか?
アプリを元にたどり着いたのは現代の城と見間違う、立派という言葉ですら表現出来ない建物だった。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:14:24.52 ID:6bUZbsq+0
「おーい!」

「お、おう」

「ごめんごめーん! 助かったよ!」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:15:26.18 ID:6bUZbsq+0
「未央、着替えは届いたの?」

しまむーちゃんの後ろからもう1人現れた。なんだか目付きのキツい子だな……。

「うん、またせちゃったねしぶりん!」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:16:24.68 ID:6bUZbsq+0
「兄貴、どうせ夕方のバイトまで暇でしょ? カフェで何か飲んでく?」

「……奢らねーぞ」

「ふふーん、うちのアイドルなら特別価格で飲めるんだなーこれが!」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:17:44.03 ID:6bUZbsq+0
「あれ、本田くん……?」

「お前、新田……か?」

そこにはかつての同級生、新田美波がいた。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:18:48.16 ID:6bUZbsq+0
「なぁ3人とも、新田って君らにとってはどんな奴だい?」

「美波さんですか? そうですね、やっぱり頼りになる優しいお姉さんでしょうか」

「そうだね、美波は年下も年上の面倒もよく見るしね」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:20:20.99 ID:6bUZbsq+0
期待と緊張に包まれた初日、真新しくもどこか懐かしさを覚える教室で俺達は自己紹介をしていた。

『新田美波です、中学までは実家の広島にいました。分からないことばかりですがどうぞよろしくお願いします!』

新田は他の女子の存在が霞む程の美人だった。男子は軒並み鼻の下を伸ばし、我こそがお近づきになるのだと早くも椅子から腰を浮かしていた。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:21:55.76 ID:6bUZbsq+0
ガタッ! と大きな音がして、そちらを見ると新田が椅子から立ち上がっていて、何故か周りの女子は青ざめていた。
新田はツカツカとこちらに大股で歩いてきてこう言った。

『貴方…本田くん、だったかしら? よく聞こえなかったからもう一度言ってくれない?』

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:23:09.37 ID:6bUZbsq+0

……今思い出しても額が痛むな。新田は一言一言言い含めるように頭突きをしながら俺にお好み焼きの講義を続けたよ。
おかげで俺は入学初日に保健室の住人となったって訳さ。

「み、ミナミン凄いね……」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2019/01/11(金) 20:24:42.39 ID:6bUZbsq+0
「いやぁ、ミナミンにもそんな狂犬時代があったとはねぇ。ねぇねぇ、逆に兄貴の面白エピソードとかあるよね!?」

「なんであること前提なんだよおい」

「もっちろん♪ さて、どれから話そうかしらねぇ〜」
以下略 AAS



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