29:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:41:46.73 ID:6bUZbsq+0
「お待たせしました、ココアです」
「ありがとーございまーすっ♪」
あぁ、癒される。しかしこの場に残るわけにはいかない。時子さんの鞭が飛んでくる。
時子さんのティータイムに法子ちゃんが加わるようになってから数日後、何時ものように時子さんの姿を確認してからアールグレイを持っていったら意外な言葉が耳に届いた。
「……ドーナツを2つとココア」
「えっ?」
「聞こえなかったのかしら? 顔の横に付いてるそれは飾り?」
「い、いえ! ドーナツの種類は如何なさいますか?」
「……任せるわ」
「少々お待ちを」
なんてこった、明日は隕石でも降るのか?
俺が注文の品を持っていくと、直ぐに法子ちゃんが現れた。珍しくノードーナツだった。
「あーっ、ドーナツがある!」
「黙って食べなさい。読書の邪魔よ」
「ありがとー時子さん!」
「……チッ」
なるほど、法子ちゃんの為か。
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