「おはよう。捻挫少年。」
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38: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:22:29.68 ID:mYk8szNr0

暖かい風が構内を吹き抜けて、西日がグラウンドと教室を茜色に染めている。
真新しい鞄と制服を着た学生が増えたこの学校の最上級生になっても、自分自身には何も変化を感じていない。
ただ、受験という壁が迫ってきているだけのようだ。
こう思うと入学のときから、部活で面倒をみてくれた先輩たちはどんなに頼もしかっただろうか。
上達が遅かった自分にも根気よく教えて、気を掛けてくれていた。
それと比べて、今の自分は後輩に技術面でアドバイス出来ることはなく、怪我で引退した3年生の先輩から学ぶことはないだろう。
反面教師にするくらいのものだ。
同輩はまだ最後の試合に向けてせっせと練習に励んでいる。
その事実が僕の中で影を落としていることには気付いていた。



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