屍男「おい、そこのロクでなし」吸血娘「なんだ髪なし」
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350: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:02:44.05 ID:v9qraTHso
屍男「そこにあったのは……ベッドで、眠るように死んでいる影の姿だった」

屍男「最初は何者かの攻撃を疑った。だが、それらしき形跡はなかった」

屍男「念のために、死体を検視した結果……老衰だった。彼は寿命で死んだんだ」
以下略 AAS



351: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:04:22.59 ID:v9qraTHso
屍男「……だが“Shadow”として殺しを続けているうちに、なぜ彼があんな早死にしたのか、その真実に触れることになる」

屍男「ある日のことだ。いつもと同じ朝、目が覚め、シャワーを浴びていると……手に違和感があった」

屍男「何かと思い、見てみると……」
以下略 AAS



352: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:09:38.74 ID:v9qraTHso
屍男「いくら感情を殺しても、狩りというものは繊細な注意がいる。一歩間違えば死は避けられないのだからな。常に命懸けの綱渡りだ」

屍男「相手のスペックは常に上だ。精神を擦り減らし、たった一つの勝利へのルートを導き出し、そして戦闘では一秒を百秒に感じるほど思考を巡らせる」

屍男「自覚はなくとも、人間という生物の領域を超えた所業なのだろう。“Shadow”の戦闘スタイルは超短期決戦だ。一瞬の刹那に勝負を決める」
以下略 AAS



353: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:10:47.78 ID:v9qraTHso
屍男「それからしばらくすると、髪は生えてこなくなった。味覚などの器官にも影響が出た」

屍男「自分の肉体が崩れて行くのを感じたが、今更そんなことは止まる理由にはならなかった。もはや自分の命など……どうでもいい段階まで来ていた」

屍男「……そして、その時はやってきた。俺は……“紅眼”を殺すことに成功した」
以下略 AAS



354: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:14:54.48 ID:v9qraTHso
屍男「……俺にとってはもはや“紅眼”は他の標的と変わらなかった」

屍男「その頃にはもう相手の目を見るだけで、どのぐらいの秒数で仕留められるかが分かるようになっていた」

屍男「何年もかけて情報を集め、奴の潜伏先を暴いた時は興奮した。これでやっと復讐を果たせるのだと
以下略 AAS



355: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:16:10.36 ID:v9qraTHso
屍男「待っていたのは達成感と……虚無感だった」

屍男「今までの俺は復讐の為に生きていた。それがゴールであると信じていたし、その先には何もないと思っていた」

屍男「これから何をすればいいのか、分からなかった。だが、今更表の世界に引き返すことは出来ないというのは理解していた」
以下略 AAS



356: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:20:38.83 ID:v9qraTHso
吸血娘「……」


屍男「……もういいだろう。話すことは全て話した。これで終わりだ」

以下略 AAS



357: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:23:22.69 ID:v9qraTHso
魔女「そう…...」


屍男「どうだ?これで満足したか?これがお前の知りたかった男の過去だ」

以下略 AAS



358: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:23:55.32 ID:v9qraTHso
今日はここまで
次でラストです


359:名無しNIPPER[sage]
2019/04/06(土) 21:44:42.77 ID:+YezvIECO

さて最後はどうなるか


360:名無しNIPPER[sage]
2019/04/06(土) 22:21:57.23 ID:VHrQhoKx0
ただ意味もなくハゲ散らかしてたワケではなかったのか…


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