屍男「おい、そこのロクでなし」吸血娘「なんだ髪なし」
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350: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:02:44.05 ID:v9qraTHso
屍男「そこにあったのは……ベッドで、眠るように死んでいる影の姿だった」

屍男「最初は何者かの攻撃を疑った。だが、それらしき形跡はなかった」

屍男「念のために、死体を検視した結果……老衰だった。彼は寿命で死んだんだ」


吸血娘「……は?」

魔女「寿命って、そんなお歳だったの?」


屍男「いや、違う。正確な情報は何も残っていないので不明だが、俺の見立てでは影は40代の後半から50代前半だ。老衰で死ぬにはあまりに早過ぎる」

屍男「……俺は疑問を抱きながら、彼の死体を火葬し、その灰を海に撒いた。直接何か指示をされたわけではないが、この埋葬の仕方を望んでいると感じてな」

屍男「そして、俺は“Shadow”の名を継ぐことにした。その頃になると“紅眼”の手掛かりも形になる程度は集まっていた。奴の正体を暴き、殺すのは時間の問題だった」


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