屍男「おい、そこのロクでなし」吸血娘「なんだ髪なし」
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355: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2019/04/06(土) 21:16:10.36 ID:v9qraTHso
屍男「待っていたのは達成感と……虚無感だった」

屍男「今までの俺は復讐の為に生きていた。それがゴールであると信じていたし、その先には何もないと思っていた」

屍男「これから何をすればいいのか、分からなかった。だが、今更表の世界に引き返すことは出来ないというのは理解していた」

屍男「そして、俺が導き出した答えは……“Shadow”を続けることだった」

屍男「自分の復讐が終わった後は他者の復讐を代行をするしかない。それしか道は残されていなかった。理不尽な死を一つでも防ぎたかった」

屍男「……恐らく、先代の影も同じ考えに至ったんだろうな。俺を弟子にしたのは何かの気まぐれか、自分と似たような意志を感じたのか、そんなところだと思う」

屍男「それから先は語る価値もない、ただの殺しの繰り返しだ。お前の父も、そのうちの一人だ」


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