屍男「おい、そこのロクでなし」吸血娘「なんだ髪なし」
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◆gqUZq6saY8cj
[saga]
2019/04/06(土) 21:14:54.48 ID:v9qraTHso
屍男「……俺にとってはもはや“紅眼”は他の標的と変わらなかった」
屍男「その頃にはもう相手の目を見るだけで、どのぐらいの秒数で仕留められるかが分かるようになっていた」
屍男「何年もかけて情報を集め、奴の潜伏先を暴いた時は興奮した。これでやっと復讐を果たせるのだと
屍男「そして、初めて“紅眼”を視界に捉えた時に視えた所要時間は八秒、高くも低くもない。平均的なものだった」
屍男「……俺は、もっと苦しめたかった。無残に殺された母や彼女達の無念を晴らすように、出来るだけ長く、あいつに死の恐怖を味合わせたかった」
屍男「……しかし、反射的に身体が動いていた。一秒でも、この世に存在することが許せなかったんだ」
屍男「こうして俺の復讐は八秒で終わった。他の狩りと何ら変わりのない、日常のような復讐だった」
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