12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/05(土) 00:49:52.99 ID:5AyZaIPq0
「で?」
「俺はただ、トイレの補助をしていて……」
「で?」
「別に何もやましいことはないと言うか……」
「で?」
「少なくとも、規制には引っかからないと……」
「で?」
「申し訳ありませんでしたあっ!!」
個室から出たのち、俺は釈明に追われた。
法的には、何も問題はない筈だ。健全だった。
しかし、姉ルールの前では何もかもが無意味。
「何が悪いか、ちゃんとわかってる?」
「……まあ、一応は」
「私が怒ってるのは女の子を泣かせたからよ」
「えっ?」
泣かせた? なんだそれはと、思っていると。
「ふぇ〜ん」
「よしよし、怖かったわね」
おい、誰だそいつは。くそっ。裏切り者め。
「この子は大事な恋人でしょ?」
「……はい」
「だったら、大切にしなさい」
「……はい」
いつの世も男は悪者だ。それがこの世の定め。
「新年だから、ビンタ1発にしといてあげる」
「……勘弁してくれ」
「男なら覚悟を決めなさい! いくわよ!」
「ぶべっ!?」
思いっきり頬を張られて、廊下に転がった。
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