465: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:20:31.49 ID:Xg6j+0MOO
提督「さすがにそこまで徹底されると...罪悪感もあったし、もう触れてはいけない事なんだと思うようにしたよ」
提督には詳しくは話さないでおいた領域に踏み込まれ、山城は少し警戒をする。
466: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:22:18.51 ID:Xg6j+0MOO
だから一部の艦娘達には黙認させることが出来たし、というよりその自信があったから事情を打ち明けたのだ。
・・・だがそれは自分と立場が同じ艦娘が相手だから可能であったのだ。
そして付け加えれば、弱みにつけ込めたからという点もある。
467: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:24:20.21 ID:Xg6j+0MOO
・・・それでも、それがこれから起こす自身の行動を正当化しうるとは、自分ですら到底思えなかった。
何せ古鷹にすら事前に伝えることはとても出来なかった程だ。
提督ともなれば尚更である。
そして何より・・・提督は“実感”できない組なのだ。
468: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:25:43.42 ID:Xg6j+0MOO
こうして山城は、提督にはついに事情を話すことはしなかった。
ただ、それでもやはり追及を受ける事は覚悟していた。
何と言っても彼は、事情の最もコアな部分について知っている。
すぐに何かしらを察するとは思っていた。
469: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:28:04.84 ID:Xg6j+0MOO
提督「...ちょっと話が脱線してしまったな。とにかく、それで私はついに山城の計画については知れなかったが...」
提督「ただ一つだけ、山城はおそらく焦りを覚えたから、それまでと真逆のアプローチに走ったんだとは確信している。違うか?」
山城「...好きに解釈すればいいわ」
470: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:29:21.06 ID:Xg6j+0MOO
提督「ここまで来たのなら、彼女を心配する必要はないように思う」
山城「まぁ...私もそう思うわ」
数日前の件が頭をよぎったが、ひとまず話を合わせることにした。
471: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:30:24.93 ID:Xg6j+0MOO
提督「さっきも言ったが、これは本当に考えてる事だ。西村艦隊メンバー5人と、これに適当な水雷系の艦を加えて編成しようと考えている」
その言葉にはさすがの山城も冷静を保てなかった。
山城「ちょっと!そんなの無いわよ!」
472: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:32:37.67 ID:Xg6j+0MOO
提督「秘書艦は普段艦隊運営に関わらない子達から、事務仕事の経験も何回かは積んでもらう目的で選んでるわけだが...」
提督「今日あえて山城を呼んだのは...会議で作戦計画や編成を決める前に、君に決断をして欲しかったからなんだ」
今日はいよいよ1ヵ月後に迫った大規模作戦についてのブリーフィングが予定されている。
473: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:33:24.82 ID:Xg6j+0MOO
だが山城は、そんな提督の言葉などにしっかり耳を傾けている気にはとてもならなかった。
目にした書類の内容が、嫌がらせのようにしか見えないからだ。
山城「(嘘でしょ...。これじゃまるで...)」
474: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:33:56.90 ID:Xg6j+0MOO
一、敵の姫級らで構成される大戦力とその活動拠点の殲滅が今回の目標である。
二、該当拠点の周辺には島が点在し拠点へのルートが自ずと限られる。そのため複数部隊による複数ルートからの同時突入を推奨する。
475: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:35:27.42 ID:Xg6j+0MOO
大本営から直々に、あの時と同じ「同時突入」の案が示されている。
・・・提督の言う通り、今回の作戦はレイテ沖海戦とは決して同じではない。
相違点などいくらでもある。
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