159: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:08:45.86 ID:17oph7spO
〜
昨日と同様にやはり外は寒い。
冬も本番といったところで、本当は2時間後の午後演習までは部屋に籠っていたかった。
160: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:10:06.49 ID:17oph7spO
− 工廠。
ここまでは誰ともすれ違わなかった。
それも時間帯を考えればその筈で、昼食を取る時間にわざわざ工廠に来る艦娘は居ない。
161: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:11:13.39 ID:17oph7spO
別に仲良しなら同部屋になればいいのに・・・。
まだこの鎮守府が今ほど大きくなかった3ヵ月くらい前は、姉妹艦が揃わないなんて当たり前だったし、同型艦以外と同室なんて風景はよく見られた。
そもそも、今だって姉様と満潮の例が・・・
162: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:12:38.03 ID:17oph7spO
入った先には作業着姿の明石が居た。彼女は私を認めると、すぐに微笑んで「何か御用ですかー?」と尋ねてきた。
今ここには夕張が居ないことを知り、安心した。
山城「ええ、ちょっと装備のことで...」
163: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:13:33.22 ID:17oph7spO
首から下げたバインダーと手に持つペンを見るに、在庫チェックでもしていたのだろうか。
それに彼女は明石と同じく鎮守府に最初から居る艦娘である。そう考えれば単純に仲が良いのだろうし、大淀自ら暇な時に顔を出しに来るのかもしれない。
いずれにせよ、山城はとりあえず気まずくも会釈した。
164: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:14:31.60 ID:17oph7spO
大淀「...何しに来たんですか?」
大淀が先程の明石と同様の質問をする。
しかしその語調や含意は真逆のものである。
165: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:15:57.58 ID:17oph7spO
山城「使いやすさの問題で相談しに来ただけよ」
大淀「装備妖精との絆を深めれば使いやすくなるかもしれませんね」
166: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:18:19.61 ID:17oph7spO
大淀「何で?今言ったことは事実じゃない」
対して大淀は澄ました顔をしている。
167: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:19:50.37 ID:17oph7spO
明石「あんた山城さんが「まぁ、落ち着きなさいよ」......。」
これ以上進むと面倒くさい事になりそうなので私が止めることにした。
168: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:21:13.67 ID:17oph7spO
山城「それに貴方は批判的みたいだけど、自分が生き残ることに執着することの何がいけないの?」
山城「皆が自分が生き残るように執着すれば、結果的に皆沈まないじゃない」
169: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/14(木) 01:23:08.21 ID:17oph7spO
山城「...それじゃあ明石、本件に入らせてもらうわ」
明石「は、はい!」
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