43:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 22:07:53.57 ID:JbQZeQhn0
「役回りが違えば、違うなりの需要はあるんだよ。
だから、俺もお前も、あのクソガキも皆同列だ……そうでもなきゃ、やってられんさ」
「――そうかもな」
結局、ジイサンも自分に正しさを求めているというわけだ。
「それが正しいかどうかは別として」
「うるせぇ」
ジイサンは笑いながら、タバコを僕の足元に投げつけた。
「ところで、本当に良いのか?
アイツの年越し、しないままだと当局にどやされるだろ」
もう時間が無い。
もはや行動を促すというよりは、ジイサンがあの男を放っておく理由を聞きたいと思った。
「お咎め食らうのは、今日の俺じゃなくて一年後の俺だからな」
おどけてみせながら、ジイサンは続ける。
「それに、俺だっておセンチにもなるさ」
「どういう意味だ?」
49Res/44.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20