年越し代行
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35:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:44:12.90 ID:JbQZeQhn0
「あぁ?」

 男は缶を握り潰し、ジイサンに投げつけた。
「お前に俺の気持ちが分かってたまるか。さっさと帰れカス」

 ジイサンはくつくつと声を殺して笑い、改めて体を玄関に向け直した。

「寒くなってきたから、暖かくしろな。風邪ひくなよ」
「うるっせぇな! マジ警察呼ぶぞ!」
「あぁ」

 僕の横を通りすぎ、ジイサンは玄関ドアを開けると、名残惜しそうに最後にもう一度、男の顔を見た。


「これはお前の見てる夢だ。初夢は、もう少し良い夢見ろよ」


 僕達は男の部屋を出て、アパートの階段を降りた。
 外はいつの間にか雪がチラついていて、危うく滑りそうだった。



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