年越し代行
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28:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:21:31.06 ID:JbQZeQhn0
 ギシギシと悲鳴を上げて軋む階段を二人で上がり、玄関ドアの前で立ち止まった。

「ジイサンが行ってきてくれ」
「あん?」

「どうしても、ジイサンに見てもらいたいものがあるんだ。この部屋に」


 ジイサンは、奇異な物に相対するような目で僕の顔をジッと見つめ、首の後ろをポリポリと掻いた。


「――まぁ、いいや」


 商売道具である手袋をはめ、バッジに手を掛け、普段通りに彼はその家のドアに手を掛ける。
 鍵が掛かっているはずの拙いドアは、あっさりと彼の侵入を許した。

 僕は、ジイサンの後ろについてそっと中に入った。



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