勇者「彼は正しく英雄だった」
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62:名無しNIPPER[saga]
2018/12/27(木) 23:23:06.88 ID:hSRFEIsWO

魔法使い「……」

魔法使いは手筈通り戦士の背後で杖を構える。

戦士「亡国の傭兵、慎重なのは歳だからか?」

構えを解いてだらりと腕を垂らすと、上半身をゆらゆらと揺らしながら、ゆっくりと傭兵に近付く。

やや細身で長身、すらりと伸びた手足、前傾をとる姿はしなやかだった。

戦士「確かめさせてもらうぜ。あんたより強くなったのかどうかをな」

魔法使い(悪いけど、させないよ)

拳大の火球を一瞬にして作り出し、戦士の背中に向けて躊躇いなく放つ。

魔力は抑えているものの、容易に避けられる速度ではない。

戦士「魔法使い、お前も我慢出来なかったんだろ。分かるぜ」

背後から迫っていた火球を事もなげに避けて見せると、戦士は傭兵に斬り掛かった。

火花、軋る金属音。戦士は長身を生かし傭兵に被さるようにして圧を掛ける。

競り合いは戦士が優勢、迷わず押し込み体を入れ替えると、更に続けた。

戦士「逸るのは分かるが終わるまで邪魔はするな。まあ、邪魔したくても出来ねえだろうけどな」



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