勇者「彼は正しく英雄だった」
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61:名無しNIPPER[saga]
2018/12/27(木) 23:20:31.16 ID:hSRFEIsWO

▼傭兵は走り出した!

魔法使い「え、えっ、ちょっと待っ……!?」

そう言い掛けて、魔法使いは傭兵の後に続いた。傭兵が走り出した理由は直ぐに分かった。

これまで目立った動きのなかった戦士が馬車の進路を塞ぎ、剣を抜いている。

魔法使い(今まであんなことしなかったのに、何でいきなり……)

傭兵は馬車と戦士の間に割って入り、馬車には迂回するように指示を出す。

訳が分からない様子ではあったが、一人の兵士が傭兵の顔を見ると何かを察し、馬車を走らせその場を去った。

戦士「騒ぎを起こすつもりはなかった。ただ、いい加減、待つのも限界だったんだ」

通常よりも刀身に厚みのある剣を構えながら、特徴的な犬歯を覗かせにやりと笑う。

野生的なその笑みは不敵で挑戦的、その様は若く精力に満ち溢れた獣のようだった。



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