49:名無しNIPPER[saga]
2018/12/27(木) 21:59:26.55 ID:hSRFEIsWO
「あ、来た来た。遅かったね」
唯一、魔法使いを除いては。
「いいよ、別に遅れたわけじゃないしさ。それより早く行かない? 此処、煙たくてちょっと苦手なんだ……」
そう言って連れ立って出て行こうとする二人を見て、一人の傭兵が声を上げた。
「亡国の傭兵、あんたもまだまだ若いんだな」
それが嫌味、或いは挑発だと分かるのに、それほど時間は掛からなかった。
「……最っ低」
「最低? 事実だろう? 役に立たない若い傭兵、女を連れて行く理由が他にあるのか?」
手を引いて店を後にしようしたが、魔法使いはその場を動こうとはしない。
「依頼を遂げる。それ以外に理由なんてない」
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