47:名無しNIPPER[saga]
2018/12/27(木) 21:56:43.68 ID:hSRFEIsWO
第六話
>>>>翌日
魔法使い(暇だな。お酒飲めないし……)
一応早めには来たものの酒場に彼の姿はなく、隅っこの席で待つことにした。
出来ることなら受付嬢の所で時間を潰したかったのだが、応対に追われているようだった。
予想していた通り、先日のことを聞きつけた同業者に笑われたりもした。
彼女を妬む者にとって、若く才能ある者が躓いた姿はさぞ愉快だったのだろう。
(ま、別にいいけどさ……)
彼等が向ける好奇の眼差しも、先のような嘲笑も、彼女にとっては特別なものではない。
風景の一部、同じ顔をしたその他大勢、誰かを見下すことでしか安心を得られない大人達。
嫌なら酒場を出れば良いのは分かっている。だが、逃げたと思われるのは我慢ならなかった。
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