勇者「彼は正しく英雄だった」
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411:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:32:19.32 ID:ltwtokG1O

「占い師、戦況はどうだ」

占い師と呼ばれた不惑の女性は黒い装束に身を包み、目隠しをしており、鼻と口元は薄手の布で覆い、手も同様に薄手の手袋で隠れている。

見えるのは目と鼻の僅かな隙間くらいだが、薄手の布は若干透けていて、見れば整った顔立ちであることが分かる。

全身を覆う黒い装束の上からでも胸の膨らみは見て取れ、彼女が豊満な肉体であることも想像出来た。

その極端に肌の露出を嫌ったような衣装が、却って彼女の妖艶さを際立たせている。

「賢者を通して見ているのですが、何者かに襲撃されました。どうやら一般人のようです。
 今新たに魔術師の軍勢が現れました。今のところ問題はありません。冷静に対処しています」

占い師は淡々と告げた。

国王「その一般人とは何だ」

占い師「何の力もない一人の男です。賢者にも傷はありません。余程の運がない限り、魔術に巻き込まれ死亡するでしょう」



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