31:名無しNIPPER[saga]
2018/12/14(金) 23:45:45.26 ID:wXX+fiS7o
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その日の帰り、通っていた中学校へ足を運びました。
もちろん、先生にこれからのことを報告するためです。
職員室にお邪魔すると、先生はどうやらテストの採点をしていたようですが、私に気づくと目を丸くしてこちらを見ていました。
「長富さん……?」
「お久しぶりです、先生!」
たった3ヶ月ぶりとはいえ、久しぶりに会ったのだからもう少し気の利いた挨拶をするべきでもありましたが、
「先生、私東京に行くんです。 アイドル目指します!」
「…………」
興奮気味にようやく伝えると、
「……やっぱり、そうだと思いましたよ」
先生は優しく笑ってくれました。
「先生はもう長富さんの教師ではないので、無責任な発言も許されますね。 ぜひとも全力でぶつかって、夢を叶えて下さい。
アイドルになれたら、先生ファンレターを送りますから」
「はい! 待ってます! 絶対ですよ♪」
「楽しみにしていますよ」
嬉しくて嬉しくて、帰り道はついついスキップになってしまいました。
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