5: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2018/12/10(月) 00:46:59.47 ID:/688KgEE0
冬は空気が澄んでいて、光はどの季節よりも綺麗だ。星も、街灯も、透明の中で輝いている。そんな光の下、僕達は踵をそろえて歩く
比奈がスマホを取り出し、町並みを撮りだした。作画の資料かい、と言う必要はもう無いだろう
「使えそう?」
だから、代わりの言葉を投げた。
「うぅ〜ん……結構、いいかも」
「それはよかった」
画面を見せてもらう。なるほど、これはいい。モノクロにしても、魅力が消えることはなさそうだ
止めていた足を再び動かして、僕らは歩き出す。旅館まで残り80メートル。僕らの歩みは、さっきよりも遅かった。
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