【モバマス】水曜日の午後には、温かいお茶を淹れて
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25: ◆Z5wk4/jklI[sage saga]
2018/12/10(月) 22:04:36.41 ID:Wp4M41Qe0
「それでは、小日向さんがいませんが、全体に関わる連絡を。ユニットの活動に関して、曲と振付を発注しています」

「えっ!」

 私の口から思わず声が漏れた。マキノちゃんも目を見開いていたし、はぁとさんも一瞬手が止まり、プロデューサーさんのほうを見た。

「ユニット……みんなで、うたったりおどったりするって、こと?」

 くるみちゃんが尋ねると、プロデューサーさんは頷く。

「そうです。しかし……気の長い話になりそうです。いずれにしてもサマーフェスには間に合わない。秋か……いや、冬、でしょうね」

「じゃあ、それまでは……」

 私が言うと、プロデューサーさんは頭を下げた。

「しばらくは現状の通りです。しかし、皆さんの進捗は決して悪くありません。周りに惑わされず、努力を続けてください」

「わかったわ」

 マキノちゃんが満足そうに微笑んだ。

「それから少し先の予定になりますが、相葉さんと大沼さんは、サマーフェスを見学してきてください。大沼さんはイベント自体が初めてでしょうから、まずは舞台の裏と表から、舞台の雰囲気を感じていただきたい。相葉さんはご存知かもしれませんが、大沼さんをよろしくお願いします」

「はい」

「はいっ」

 私とくるみちゃんは頷く。

「佐藤さんは」プロデューサーさんははぁとさんの背中に話しかけた。「フェスの日は、申し訳ないがオフとしてください」

「……」

 はぁとさんはプロデューサーさんに向きなおり、全員がプロデューサーさんを見た。沈黙。
 それもそのはず。だって『オフを指示する』なんて、ふつうはしない。
 けれど、プロデューサーさんはそれを言った。その日は、フェスの会場に居ないこと。それ自体が、指示なんだ。

「……意味なく指示していることではありません。いまは、それが必要だということです」

 プロデューサーさんははぁとさんにそう告げ、はぁとさんは何も言わなかった。
 重苦しい空気の中でプロデューサーさんは打ち合わせの終わりを告げて、その日は解散になった。


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