【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
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56:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:09:33.54 ID:c8byziSW0
セリカは何も言わずに中に通してくれた。
何を言えばいいのかも分からなかったのだと思う。
こうして私が、キサラギチハヤについて知ろうとしていることは……。
きっとセリカは望んでいないこと。
でも、私は……。
以下略 AAS



57:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:11:20.76 ID:c8byziSW0
チハヤ「もう事情は把握しているんでしょう?
   お願い、マザー……私に、キサラギチハヤについて教えて欲しいの」

マザー『確かに、キサラギチハヤに関するデータはすべて保管している。
   だが、お前はそれを知ってどうするというのだ』
以下略 AAS



58:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:14:37.91 ID:c8byziSW0
マザーは答えない。
私の真意を確かめるように、意思を確認するように、黙って私の顔を見つめ続ける。
だから私も、黙ってマザーの目を見続けた。
ずっと続くかと思われた沈黙。
けれど……
以下略 AAS



59:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:18:21.03 ID:c8byziSW0
《同日 数時間後 ミズキ》

シホ「――ええ、わかりました。……いえ、あとはこちらで対処します。それでは」

通信を切り、シホは目を伏せます。
以下略 AAS



60:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:20:39.50 ID:c8byziSW0
ツムギ「チ……チハヤの記憶は、今、どうなっているのでしょう……」

シホ「さあ。でも、もし記憶が戻ったのだとすれば、真っ先にここへ帰ってくると思うけど。
  もしかしたら、やっぱり何も変わらなくて……。気まずくて、戻ってこられないのかも知れないわ。
  ツムギが、あんな風になってしまったから」
以下略 AAS



61:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:22:40.21 ID:c8byziSW0



ミズキ「! チハヤ……」

以下略 AAS



62:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:26:56.66 ID:c8byziSW0
屋敷へ戻るまで、私たちはほとんど無言でした。
チハヤもほとんど俯いたままでした。
そんな彼女の様子を、特にツムギは痛ましい表情で見つめていました。

ツムギは、感情を抑えられずチハヤに詰め寄ってしまったことを深く後悔していました。
以下略 AAS



63:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:37:29.04 ID:c8byziSW0
チハヤ「――……トーキョースプロールを、歩いていたの」

屋敷について、椅子にこしかけてから、チハヤからそう切り出したました。

チハヤ「もう気付いていると思うけれど……。
以下略 AAS



64:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:40:34.24 ID:c8byziSW0
ずっと伏し目で話していたチハヤは、そこできゅっと唇を引き結びました。
そして微かに震えた声で続けました。

チハヤ「いえ……。ただ見たかっただけじゃない。やっぱり私、期待していて……。
   もしかしたら、実際にその場所へ行けば、記憶を手に入れることができるんじゃないか、って……。
以下略 AAS



65:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:42:50.76 ID:c8byziSW0
ほんの一瞬だけ、私はシホがチハヤを責めているのだと思いました。
でもその声色はとてもそうは思えません。
シホはその声色のままに、こう続けました。

シホ「私が調べたキサラギチハヤという人間はどんな理由があろうと、
以下略 AAS



66:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:45:05.58 ID:c8byziSW0
ツムギ「チハヤは、チハヤです! あの人とは関係ありません!
   チハヤは、あの人のニセモノなんかじゃありません!」

ミズキ「……二人の言う通りです。あの人は言いました。
   人も、アンドロイドも、どちらも立派な生命だと。
以下略 AAS



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