【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
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35:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:13:08.57 ID:9NlEZLcr0
ただ、その最後のセリカの言葉が、私は一番納得することができました。
理屈では説明しきれない奇跡。
そんな不思議な力が、「心」には存在しているのだと、そう思うんです。

だからせっかく起きた奇跡を、私たちはしっかりと享受しよう。
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:16:18.91 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「はい。それに、チハヤも好きだと、以前言っていましたから」

ミズキ「っ! ツムギ、それは……」

チハヤ「……? 確かに好きだと思うけれど……。そんなこと、言ったことがあったかしら」
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:18:09.48 ID:9NlEZLcr0
……チハヤは、本当にチハヤにそっくりでした。
外見や声だけでなく、しゃべり方や考え方、人格、あらゆる面において、
まさに私たちが知る限りの人間のキサラギチハヤそのものでした。

でも、覚えていない。
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:22:18.80 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「――チハヤは、もう二度と思い出すことはないのでしょうか」

ミズキ「……ツムギ?」

お茶の準備をしているときのことです。
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:23:34.65 ID:9NlEZLcr0
背を向けてそう言ったツムギの表情は見えません。
でも、そんなツムギの背にかけるべき言葉も見つからず、
私たちはツムギの言うとおりに先にチハヤのもとへ戻ることにしました。

チハヤ「あら? ツムギはどうしたの?」
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:25:24.34 ID:9NlEZLcr0
チハヤ「何か悩み事でもあるの? あなたたちに話はしていない?
   それとも、この間のことが、やっぱりまだ治ってなくて……」

心配そうに言うチハヤの表情は、やっぱり私の知っているチハヤそのものでした。
私が大好きだったチハヤの、できれば見たくないと思っていた表情。
以下略 AAS



41:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:26:53.97 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「遅くなりました。すぐにお茶をいれます」

そんなツムギに、チハヤはどう声をかけるか迷っているようでした。
悩み事があるのか、それともまだ故障が治っていないのか。
ツムギから話してくれるのを待つか、こちらから話を切り出すか。
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:29:19.59 ID:9NlEZLcr0
もしかして。
そう思って私はツムギに目を向けました。
しかしツムギは、私たち以上に目を丸くして、ワカメが膨らむ様子を見ていました。
どうやらわざとではなく本当に、「あの時」と同じ間違いをしてしまったようでした。

以下略 AAS



43:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:33:04.41 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「私は、以前にも同じ失敗をしました。
   チハヤ、あなたの目の前で、まったく同じ失敗をしました」

シホ「ツムギ……?」

以下略 AAS



44:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:34:51.91 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「ミズキ、でも、でも……! うぅ……うあぁああ……!」

とうとうツムギは両手で顔を押さえ、泣き出してしまいました。
もう、限界だったのです。
ツムギの心は、私が考えていた以上にすり減ってしまっていました。
以下略 AAS



45:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:37:38.65 ID:9NlEZLcr0
《〇月×日 チハヤ》

チハヤ「っ……」

ミズキは、泣き続けるツムギを連れて部屋を出て行った。
以下略 AAS



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