6: ◆xxLVUHZFyEbH[sage saga]
2018/11/23(金) 22:12:54.40 ID:VkJ2I7r5o
こめかみを押さえる男を置いて、美希は社長室を出た。
社長室を出ると、事務員の音無小鳥が話しかけてきた。
「美希ちゃん、またお説教されてたの?」
「あんなのお説教じゃないの。ただの押し付けなの」
「そうかもしれないわね。プロデューサーさん、美希ちゃんのことで必死だからそうなっちゃうのかも」
「おじさんなのに、そんな風になっちゃダメだと思うな」
「おじさん......」
『おじさん』という言葉を聞いて、小鳥の表情が曇ったように見えた。
プロデューサーの年齢を思い出すと同時に、自分の年齢を思い出したのかもしれない。
「そうね、少し不安だわ。このままじゃだめかもしれないわね」
「小鳥、いいこと言ったの!心の友なの!」
「ふふっ、ありがとう美希ちゃん。お礼にココア入れてあげる」
「ありがとうなの!あと、小鳥のお弁当のおにぎりがあれば完璧なの」
「残念、もう食べちゃったわ」
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