1: ◆xxLVUHZFyEbH[sage saga]
2018/11/23(金) 22:03:27.29 ID:VkJ2I7r5o
・誕生日祝い
・地の文、長編予定
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2: ◆xxLVUHZFyEbH[sage saga]
2018/11/23(金) 22:06:47.76 ID:VkJ2I7r5o
都内の小さな雑居ビルの、小さな芸能プロダクション。
2名のプロデューサーにより何名かのアイドルがデビューしたが、まだまだ弱小である。
そんな事務所には、圧倒的なビジュアルの才能を持ちながらも、底辺でくすぶっているアイドルがいた。
アイドルの特徴。練習嫌い。睡眠過多。金髪。巨乳。
社長室という名の会議室で、そのアイドルは苛立たしげな表情で男と向かい合っていた。
3: ◆xxLVUHZFyEbH[sage saga]
2018/11/23(金) 22:08:07.85 ID:VkJ2I7r5o
美希はこの男が好きになれなかった。男が話す仕事の話は、つまらない。
そのうえ、なんとかして美希に思い通りに動いてもらおうという下心を感じるのだ。
ミキはあの人の道具じゃない、ミキはミキなの、と事あるごとに同僚に話すのであった。
そのため、彼女は男のことを「そこの人」と呼ぶ。できるだけ他人でいるために。
4: ◆xxLVUHZFyEbH[sage saga]
2018/11/23(金) 22:09:08.25 ID:VkJ2I7r5o
「そこの人って、女の子の話が聞けない男の人なんだね。一生モテないと思うな」
「何だと!?モテないなんて、そんなことが......くっ、わかった。帰りたい理由を教えてくれ」
「やなの」
5: ◆xxLVUHZFyEbH[sage saga]
2018/11/23(金) 22:11:21.80 ID:VkJ2I7r5o
「まあ、そうかもしれないな。美希にやってもらっているのは筋トレだったり、ダンスとは言えないような基本的なことばかりだと思うから」
「ミキ、もっと難しいレッスンできるよ」
「そうかもしれない。だけどな、今はまだその段階じゃないと思うんだ。基礎体力をつけてもらわないと、仕事が大変になった時についていけなくなる」
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