7: ◆xxLVUHZFyEbH[sage saga]
2018/11/23(金) 22:14:28.28 ID:VkJ2I7r5o
小鳥の入れたココアを待つために応接スペースに向かうと、先輩アイドルの天海春香が手製のクッキーを食べているところだった。
「美希、お疲れ様」
「春香、久しぶりなの!」
「美希もクッキー食べる?」
「いただくの!」
美希が答えると、春香は小さな声で笑った。
彼女は、いつも同じように笑う。美希は、そんな春香の笑顔が好きだった。
しかし同時に、彼女の笑顔はなぜ美希を惹きつけてやまないのか、疑問だった。
美希の笑顔は写真で非常に映えるが、春香の場合は必ずしもそうではない、と美希は思う。
それなのに、春香が笑っているところを実際に見ると、どこか安心するのだ。
見た目以外にも、声や顔の細かな動きに魅力があるからだろうと、のちに美希はプロデューサーから教えてもらった。
「小鳥がココア入れてるから、春香の分もお願いしてくるね!」
「本当?じゃあ、お願いしようかな」
「小鳥、春香の分もお願いするの!」
クッキーをほおばりながら美希が給湯室へ声をかけると、はーい、と小鳥の返事が聞こえた。
それから間もなく、小鳥がココアを持って二人のもとに現れた。
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