161: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 20:58:33.34 ID:Co1Z/VQm0
俺は目を閉じた。
これで、彼女は目を覚ますはずだ。
そして、俺はこれから“悲哀を感じる可能性”を対価として悪魔に払い、精神崩壊を起こす。
後悔がないといえば嘘になるけれど、やれるだけのことはした。
「……たっくん?」
彼女の声が聞こえた。
真っ白い空間に、確かに彼女はいた。
「璃奈!」
生気のこもった、彼女の綺麗な瞳がこちらを見つめている。
俺は思わず彼女を抱きしめた。
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