1: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/12(月) 20:46:37.21 ID:/ibNvBIF0
【1】
白い空間に、俺は立っていた。
壁も床も純白で、天井はなく、青空が広がっている。かと思えば、音もなく白い天井がゆっくりとスライドしたりしていた。
空中にも白い立方体やら球体やらが浮かんでいて、現実味がない。
しかし、俺はそれらを不自然に思うことなく、歩き始めた。
カツン、カツンと、俺の踵の音だけが響く。
何処までも白い壁が続くのかと思ったが、奥へ進むと今までとは違う景色が見えた。
壁が白いことは変わりないが、その壁にはいくつもの窓があった。
それぞれデザインが異なっており、先に広がる景色もバラバラだった。
西洋風のゴテゴテしたものもあれば、一般的な民家にありそうな窓もある。
そして、壁の前には黒いコートを身に纏う1人の青年が立っていた。
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