【ミリマス】「プロデュース適正検査シミュレーション?」
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/10/23(火) 00:03:34.48 ID:MEY+96OV0
実際、近づくにつれて足が踏み抜く雪の厚みが減っていった。
自分よりも遥かに背の高い樹の根元に紬の体を横たえると、
俺は一仕事終えた安堵感から大きな大きなため息を吐いた。
それが、すぐさま白い煙になってのぼっていく。
汗がまたたくうちに乾いてゆく。
ふと、この吐息が白くならなくなった時は、
俺の体が完全に冷えた証になるな、なんてことを考えて小さく口端を上げた。
――その時だった。
俺以外の誰かが咳き込むのが聞こえ、視線を下げれば二人の視線が重なりあって。
「――ちびたい」
寝言もどきが空気へ溶けていった。次いで白銀の君が体を起こす。
節々が冷え切ってるんだろうか? 紬は動く度にその顔をぎゅっとしかめながら。
「……プロ、デューサー?」
辺りを見回しそう言った。
そうして、目の前に存在している紬は姿だけじゃなく声や仕草まで本物そっくりだった。
完璧なまでに再現された白石紬――彼女は頭痛を堪えるように片手で額を押さえると。
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