18: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:22:33.12 ID:fSt5IFCp0
「……やる」
「紅莉栖?」
俺が自責と後悔の念を抱いていると、寸刻の間の後に存外すんなりと紅莉栖は承諾した。
「い、いいのか?」
聞き間違いではないのか動揺しつつも確認する。
「べっ、別に岡部に見たいって言われたから着るんじゃないからな! 嬉しいとか全然思ってないから! これからもガジェット製作しなきゃならんのだから扇風機が必要なだけだからな!!」
「わ、わかったわかった」
ダルが居たらツンデレ乙というツッコミが入りそうだ。
すごい口数で返してくる紅莉栖に、相変わらずだなとふと思ってしまった。
「実際、扇風機を入手するにはこれしかないんでしょう? ならやるしかない、当然の結論よ」
先ほどまでの紅い顔はどこかに消えて、いつもの口調で述べてみせた。
……いや、まだちょっと紅い。
「よしきたニャ! じゃあクーニャン、あっちのドアを入って右に更衣室があるから、そこで着替えて来てニャ。キョーマは今から案内する席で待っててもらっていいかニャ?」
「……あ、ああ」
俺の言葉以降、紅莉栖は俺の顔を見ようともせず、そのままフェイリスの指示に従いカウンターから奥の部屋に入っていってしまった。
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