【シュタゲ】相似感情のウィンドミル
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12: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:17:46.76 ID:fSt5IFCp0



 だが、フェイリスはそういうことをする性格ではないはず。
 こいつは見かけによらず相手が”そう思う”ことを考えて判断する聡明さを持つ。

 近い意味で、フェイリス固有の能力であるチェシャ猫の微笑”チェシャー・ブレイク”とも言える。
「ノンノン。使わなくなって倉庫に眠ってたものだからこっちも助かったニャン♪」
 ちょっと型が古いけど、と付け加えてキュートなポーズを決めた。

 フェイリスの言う倉庫が店の倉庫なのか自宅とは別に用意してある倉庫なのかはたまた別荘のことなのか、計りかねるのがフェイリス家の恐ろしいところだ。

「そうか。ではありがたくいただくとしよう。ラボへの設備投資感謝するぞ、フェイリス・ニャンニャン!」
 高らかに謝辞を述べる。

 そして、その次の句で本題である扇風機の場所を尋ねようとした時であった。

「でーもー。そのかわり条件があるニャ♪」
「なぁ!? この鳳凰院凶真と取引をするというのか!?」

 予想外のことである。
 普通にこのまま持って帰る流れしか想像してなかった俺はたまらず声をあげてしまった。

「安心して、キョーマ。簡単なお願いニャ」
「う、うむ……そうか。では条件とはなんだ?」

 平常のテンションのフェイリスの声に内心安堵する。
 今の手持ちでは払えるものがメイクイーンのアイスコーヒーぐらいしかないのだ。





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