84: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 21:59:16.14 ID:YDitP8hM0
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「俺達、あんなにいちゃいちゃしなきゃよかった」
丹生谷「うん......。悪かったって思ってる。
小鳥遊さんに指導している人なのに、私、顔を合わせられない」
勇太「俺達、恋が実るなんて思いもよらなかった。普通は難しいのに」
丹生谷「私も。でも心の中では期待していたのかもしれない。
最初は怒る存在だったのに、いつの間にか笑い合う存在になってた。分からないものね」
勇太「昨日から1日しか経っていないのに、まるで1年中過ごした結果みたいな」
丹生谷「会って最初はあなたを下に見ようと思ってたけど、でもあったかかった。
ノリが楽しくてその発展形なのか。とにかく忘れられなかった。
2万するスカートを本気で、私の要望で買うような人には見えなかったもん」
勇太「それは......恩返しだよ」
丹生谷「恩返し?」
勇太「丹生谷、告白の練習で、あんたに抱きついてくれたから。お礼」
丹生谷「2万も使われてびっくりする私の身にもなってよ。でもあれ練習よ?」
勇太「抱きつくってあり得ないだろ?」
丹生谷「......。そうね。内心、富樫君のこと狙ってたのかもしれない。
小鳥遊さんといつもかまってくれている姿が、
心に疎外感を感じてなにか羨ましかった......。あ〜あ、私、嫌な子だ」
勇太「嫌な子じゃないよ」
丹生谷「......。甘えすぎちゃったな......」
勇太「丹生谷、やっぱ優しくされると情に弱いのか?」
丹生谷「そんなに安い女になった覚えはないわよ。
富樫君って周りに優しいの?今日の私みたいに」
勇太「うん......ううん」
丹生谷「どうして?」
勇太「異性と一人っきりになる機会って六花についで丹生谷が二番目だから。
優しくするときもあるが、たいてい響かない。友達でエンドだ。丹生谷も優しいだろ?」
丹生谷「......」
勇太「そうでもない?」
丹生谷「......わがままよ......世界一」
勇太「でも俺は、わがままな丹生谷がいいと思ってるよ。うん。十分素敵」
丹生谷「ありがと///」
勇太「......」
丹生谷「あの!!」
勇太「ん?」
丹生谷「富樫君もかっこいい男の子だよ!保証する♡♡♡」
勇太「俺がか///」
丹生谷「夕日、奇麗ね。川はどうしてあんなに綺麗なんでしょうね」
勇太「うん。魂取られちゃうよな」
丹生谷「はぁ.......。それに対して私は......」
勇太「一人で荷物背負んな」つんっ♡
丹生谷「きゃあ///」
勇太「手、握っていい?」
丹生谷「うん」
勇太「......///」手ギュ 恋人つなぎ
丹生谷「富樫君ってろくにデートできないと思ったけど、やるときにはやる男なのね」手ギュ
勇太「俺そんなにできない///」
丹生谷「でもエスコートできるとこはできるのよね。あんたが不思議でたまらないわ」
勇太「でもお約束条項つくられるみたいに気遣いできなかった」
丹生谷「ううん。いっぱいしてくれたよ。私に何もかも。
辛いときも助けてくれて、嬉しかったわ。この世界であんた一人」
勇太「そんなオーバーな/// 俺、この調子で人に嫌われないかな?」
丹生谷「ばっちりよ。心配しないで」
勇太「ありがとう///」
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