103: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 22:55:49.64 ID:YDitP8hM0
思わずこぼれた俺のはいと言う言葉が、
俺の心が素直に望んでいるのだろうと理解して、運命の行方を後押しする。
抱き合いながら、
その瞳が好きで好きでドキドキと鳴る胸の鼓動が止まらなく、もっと近づいていたい。
丹生谷の鼻がくっきり見える距離で、
二人で目を閉じてわずかな時間を愛おしいと噛みしめて、そしてゆっくりと目を開けた。
同時だったので少しびっくりしていたが顔は崩れていない。
認識した彼女の瞳が宝石のようにきれいだった。
だけど、少しうるうるしていた。
近距離で見続ける。
ただでさえ怖くて赤いのに、彼女の頬が赤面すると俺も恥ずかしくなる。
彼女のその目がほしい。
できればもっと近づいていたい。イタズラしてみたい。
今までの彼女にはなかった、純粋すぎる目。
できればずっと見ていたい。
うるうるとした瞳の中に、俺がいる。
頬を赤くした俺がいる。
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