丹生谷「勇太をなんとしてでも独占したい!2」
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102: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 22:53:28.58 ID:YDitP8hM0
ベンチに戻ってから俺達はその熱が冷めないまま和気あいあいとした雰囲気で、
何もかもが許せるような幸福に満ちている。言葉を喋らないで、
お互いの顔を、恍惚とした愛らしい顔を、
今日の出来事は今日でおしまいだから、愛くるしいように見続ける。
いつまでも記憶していたい思いが俺達の中で渦巻いて。
丹生谷の中から真剣な表情と、それとは対照的な瞳の動く可愛らしい顔が記憶に残り続ける。
あの夕日もオレンジの光が濃くなっており、残酷さと、
今日会ってよかったという一瞬の奇跡に漬かっている。

だから俺も丹生谷も同時に抱きついた。
ハグした愛の温かさが、肩も背中も柔らかく、彼女の香りがする、もう二度とない体験。
そんな今が嬉しいし、寂しくて胸が痛い。
彼女特有の香りと柔らかさに俺の体は飲み込まれ、
そんな肩と首筋を贅沢だと思いながら、しっかり抱いた。忘れないように。
だからもっと欲しかった。欲しくなった。もっと繋がっていたい。


じっと、俺達は、その顔を見続ける。



目が、



奇麗だ。





丹生谷「......///」ギュッ じっ
勇太「.......///」ギュッ じっ
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「(瞳がかわいい)」
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「(キスしたい......!)」
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「目キス......?」
勇太「...... ...... ......」



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