7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 01:15:57.72 ID:8pRhN5eX0
「お疲れ様」
撮影が終わって。
プロデューサーさんが駆け寄ってきてくれた。
「凄い集中力だったな。俺も引き込まれたよ」
「あ、ありがとうございます。でも、お時間をおかけしてしまい、すいませんでした……」
「謝ることは無いだろ。肇がこだわってやったことだ。文句なんてあるもんか」
と、不意に拍手が聞こえる。
見るとディレクターさんが手を叩いていた。
「ありがとう。一時期はどうなることと思ったが……意外にもいいドラマができたよ」
「ありがとうございます」
私とプロデューサーさんは頭を下げた。
「絵に悩み、完璧にこだわり、葛藤する少女……。悪くないな。肇、といったかな」
「は、はい」
「これからもよろしく頼むよ」
ディレクターさんは笑いながら去っていった。
「良かったな」
「……はい!」
私はアイドルになって最高の一日を味わった。
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