15:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 10:53:02.72 ID:lrCZX+po0
クロの身体はとても軽くて、筋トレしているとはいえ女の私でも軽々と運ぶことが出来てしまう。
なんだかちょっと心配になってしまうくらいの軽さだ。
落ち着いて目を瞑っているクロの顔を見つめる。クマがすごくて、髪もぼさぼさ。ちゃんと身だしなみ整えれば、すごく可愛くなると思うんだけどな。
16:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 11:01:25.93 ID:lrCZX+po0
「んぁ……」
「あ、起きた?」
先生を呼びに行こうとしたタイミングで、クロが目を覚ましてしまった。
17:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 11:56:13.23 ID:lrCZX+po0
「ふらふらする……」
「無理に起き上がらなくてもいいよ。ちゃんと横になってないと」
半身を起こしてふらふらしているクロをきちんと寝かして、私は赤くなっているクロの顔を眺めた。
18:名無しNIPPER[sage]
2018/08/19(日) 12:09:49.07 ID:/FNKf2idO
よいぞよいぞ
19:名無しNIPPER[sage]
2018/08/19(日) 12:12:36.79 ID:2RhfM4GTo
最近はラノベと純文学にある壁も取り払われてきたし俺ガイルもラノベの枠に囚われた作品でないのは確か
20:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 12:59:28.55 ID:lrCZX+po0
少し潤んだ瞳でこちらを見てくるクロを眺めていると、一つの考えが頭をもたげてきた。
(クロは、私のことをどう思ってるんだろう?)
私は、クロの事を大事な友達だと思っている。
21:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 13:11:02.57 ID:lrCZX+po0
「クロ……クロはさ、私の事……どう思ってる?」
「え?」
「だから……好きとか、嫌いとか……」
22:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 13:26:08.89 ID:lrCZX+po0
「ぼっちの頃に、ネモが毎日話しかけてくれたこと、すごい嬉しかったよ」
「ずっと、遠い存在だと思ってたけど……三年生になってから仲良くなれて、遠慮しなくてもいい仲になって……それも嬉しい」
「でも……私、いろいろ酷いことも言っちゃったりしてるし……」
23:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 13:46:31.87 ID:lrCZX+po0
クロの言葉に、なんだか胸の中が温かな気持ちに満たされて、私は顔を背けた。
真っ赤になった顔と、頬を流れる雫を、クロに見られたくなかったからだ。
そんな私を眺めながら、クロは優しい笑顔で佇んでいて……
24:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 13:54:45.48 ID:lrCZX+po0
というか。
「……その論法で言ったら、田村さんとか加藤さんのことも好きなんじゃないの?」
「もちろんそうだよ。ゆりちゃんにセクハラするのも楽しいし、加藤さんはなんというか美人すぎて結婚したぐえっ」
25:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 14:17:00.51 ID:lrCZX+po0
それからしばらくして、保健の先生が戻って来て。
事情を説明したら、慌ててクロの家の人に電話をかけていた。
クロが何か処分とかを受けないか心配だったけど、今回みたいな事例の場合は、特にお咎めなく許してもらえるらしい。
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