79:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:41:18.55 ID:+K74wEm20
ルビィの居る場所にたどり着くと、ダイヤは足を止めた。地面に置かれた荷物を拾い、握りしめる。
手にしたのは浦の星の生徒なら誰しも、常日頃から使っている鞄、スクールバッグ。
80:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:43:00.00 ID:+K74wEm20
ダイヤ「ルビィ、やりなさい!!」
ルビィ「うん!!お姉ちゃん!!」
81:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:45:23.68 ID:+K74wEm20
「アアア……!!!………ァァァァ……」
おびただしい数の短剣の射出を食らった悪霊は馬から崩れるように落ち、日に焼けたアスファルトの地面に叩きつけられた
82:名無しNIPPER[saga]
2018/08/17(金) 00:46:24.51 ID:+K74wEm20
ダイヤの組み上げた最大火力、黒き炎の如き力の奔流がその一帯の空間を焼き尽くすかのように力を振るった
純粋たる破壊、死の観念。全力を纏ったその権能は一つの魂を焼き切るには十分な力であった
83:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:47:38.27 ID:+K74wEm20
ルビィ「ハァ…ハァ……」
ダイヤ「ルビィ!?大丈夫…!?」
ルビィ「うん……だ…いじょうぶだよ……お姉ちゃん」
84:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:48:38.86 ID:+K74wEm20
彼女…黒澤ダイヤには誤算が二つ有った
ナイフの射出と最大火力での焼却、その二つをもって悪霊を倒す際、黒馬も巻き込むことが出来ず、取り逃がしてしまったこと
85:名無しNIPPER[saga]
2018/08/17(金) 00:50:18.83 ID:+K74wEm20
「ゴアァァァァァッ…!!!!!」
唸るような、吠えたてる様な咆哮と共に黒馬がその口元から勢いよく地面に向けて何かを吐き出す
86:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:51:01.91 ID:+K74wEm20
ダイヤ「……」
ルビィ「エオが…エオが……あんな………!!」
ダイヤ「…私が、差し違えてでも止めてきます」
87:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:51:40.04 ID:+K74wEm20
ダイヤ「(とは言え私の力も後僅か……こちらの戦力が伴わない今遠巻きに狙って消耗するのは下策、相打ち覚悟でも一撃で鎮めるべき…)」
ダイヤ「(ばら撒いてしまいましたから…残る短剣は手元にある予備の一本だけ……)」
88:名無しNIPPER[saga]
2018/08/17(金) 00:52:56.84 ID:+K74wEm20
「ボァァァァァァ!!!!!」
ダイヤ「彷徨える霊馬よ!!覚悟なさい!!」
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