智絵里「うさぎさんにチョップしたらタイムスリップしてしまいました」
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◆vNoifR2vNc
[saga]
2018/08/15(水) 12:18:03.26 ID:2c4OR7u90
美穂「私たちは、最後のお別れのようなものは、もう済ませてあるの」
美琴「一か月もありましたから……もう心の整理はできています」
美柑「わたしも……さびしいけど、離れて見てるね。智絵里ちゃん……がんばってきてね」
愛里「お父さんを、お願いします……おかあさん」
その最後の扉を開く前。みんなはそう言いました。
ついにPさんと対面すると決めたわたしに、みんなは少し離れて見守っていると約束してくれました。
わたしは、Pさんがどんな思いでいたとしても――それを受け止める。そう決めました。
智絵里「……わかりました。では……いってきます」
わたしは、病室のドアノブに手をかけて……ゆっくりと開きました。
みんなが約束通り、ドアの近くで見守る中、うさぎさんと一緒に歩を進めます。
かつんかつんとわたしの靴音だけが病室に響き、永遠に続くかのようなベッドまでの距離を歩いて。
わたしは、プロデューサーさんのベッドのそばに立ちました。
やせ細ったその顔は――それでも、かつて<いま>の面影を残していて。わたしの胸がぎゅっと痛みます。
わたしに気づいたのか、Pさんの目がゆっくり開かれて。
わたしを見ると、納得したかのような表情で、話し始めました。
P「最後のお迎えは……智絵里……おまえだったんだな……」
智絵里「……はい」
P「お前がいなくなってから、ずっと、会いたかった……。少し、昔話に付き合ってくれないか」
智絵里「……はい。プロデューサーさん」
プロデューサーさんは、わたしのことを未来のわたしだと思っているような口ぶりでした。
ただ、それがプロデューサーさんの望みなら――わたしは、未来の<わたし>を演じることにして。
あえて訂正はせず、ゆっくりお話を聞くことにしました。
P「……懐かしいな、その呼び方は。……そうだな……。お前をスカウトした日から、お前をずっと見てきたよ」
智絵里「……そう、ですね。あなたは、ずっとわたしを見守ってくれました」
P「……ああ。俺の人生の、ほとんどすべてだった。お前と結婚すると決めた時は、命を懸けるつもりだったよ」
わたしはうなずいて、次の言葉を待ちます。
そして、プロデューサーさんは、ゆっくりと語り続けました。
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