10: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:53:12.59 ID:Ai+XpKnp0
スライドショーが動き始める。
期間は来年の夏までの、9ヶ月。
はじめの4ヶ月で基礎的な技術を修得し、5ヶ月から大規模な活動を展開。
そして最後の9ヶ月目に、生放送でコンサートを行って活動終了。
11: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:54:21.39 ID:Ai+XpKnp0
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「で、これが記念すべき第一歩……そういうわけね」
「人類にとっては偉大な一歩になりますよ」
12: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:55:19.29 ID:Ai+XpKnp0
瑞樹は更衣室で、これから着ることになる水着をつまみ上げた。
神様。いるなら聞いてほしい。
あなた頭がおかしいわ。
13: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:56:10.35 ID:Ai+XpKnp0
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しばらくして、撮影スタジオに瑞樹がやってきた。
プロデューサーも撮影陣も、この場にいる全員の男、女も息を呑んだ。
水着で覆われているが、瑞樹のプロポーションは隠されてない。
14: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:57:08.89 ID:Ai+XpKnp0
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写真集が刷り上がるまで、1ヶ月ほどかかる。
その前に、基礎レッスンが始まった。
15: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:57:59.38 ID:Ai+XpKnp0
休憩中、片桐早苗がレッスンルームにやってきた。
「ちわ〜、早苗屋でーす」
「あらサブちゃん。今日は土曜日よ」
16: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:58:47.64 ID:Ai+XpKnp0
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レッスンに身体が慣れてきた頃、写真集が完成し、発売された。
ゲラ刷りの段階で瑞樹は目を通していたが、いざ実物が完成すると、なんとも言えない気持ちになった。
17: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:59:23.48 ID:Ai+XpKnp0
夜の銀座駅には浮かれる若者はおらず、静かに賑わっていた。
早苗は、肩パッドで上半身がやたら大きく見える、赤いトレンチコートを羽織っていた。
中は白いセーターで、下は膝までの長さのスカート。
18: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:59:56.42 ID:Ai+XpKnp0
「まあ、ほっとけば」
早苗はそう言った。
瑞樹は、非通知にした10ケタの番号を思い浮かべながらも、抵抗した。
19: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 01:00:32.34 ID:Ai+XpKnp0
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レッスンのジャージ姿が板についてきた頃、瑞樹はトレーナーに尋ねた。
「そういえば、カメラを見ないわね」
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