11: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 00:54:21.39 ID:Ai+XpKnp0
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「で、これが記念すべき第一歩……そういうわけね」
「人類にとっては偉大な一歩になりますよ」
瑞樹がはじめに行うことになったのは、写真撮影だった。
ただの写真ではない。水着での撮影だ。
「親が泣くわ……」
「全世界の人が笑顔になるなら、やむをえない犠牲です」
プロデューサーはぬけぬけとそう言った。
瑞樹ははじめ、彼に若さ相応の甘さや、理想っぽいところがあるのではないか、と考えていた。
だが彼は、至極現実的に計画を立てていた。
「水着でないとダメなのかしら」
「ダメではありませんけど、“あの川島瑞樹が”という立場に甘えてほしくないですね」
「P君は結構ドライなのね」
「冬ですからね。春からはやさしくしますよ」
ふふっ、と声が漏れた。
女性に優しい、そんな自分が好きな男より、よっぽどいい。
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