14:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:07:39.81 ID:YwSoJMOz0
麻雀となれば鬼のように強い後輩、咲。でも、それ以外のときの彼女は端的に言って小心者だ。
臆病なことは悪いことじゃない。けれど、少なくとも今回の件では良く働きはしないだろう。
麻雀での和解が敵わなかった時点で、咲の方からコンタクトを取るというのは望み薄だと思っていた。
となると、私が期待していたのはもう半分。宮永照の方から咲に接してくれることだった。
15:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:12:53.91 ID:YwSoJMOz0
団体戦より参加校が多い個人戦では、各学校に個室を用意することが出来ないため共通の待ち合い室が用意されている。
部屋の入り口から見て左の壁に、部屋の中にはどこからでも見えるような大きなスクリーンが設置されている。そのスクリーンと平行に四人掛けの長椅子が大量に置かれており、加えて椅子が周りに四つ置かれている円卓がスクリーンと反対の壁沿いにいくつか置かれている。
学校によってはロビーに集まっているので全員がここに集まるわけではないが、待ち合い室はそれでも人で溢れていた。場所をきちんと把握していなければ同校の人を探すのも一苦労なレベルだ。
16:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:14:48.51 ID:YwSoJMOz0
「なーにがシックスセンスだ、どうせタコスの匂い嗅ぎ付けたんだろ」
「なにをぉー!貴様!私のことよくわかってるな」
「認めちゃうのかよ!」
17:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:16:30.30 ID:YwSoJMOz0
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18:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:18:27.64 ID:YwSoJMOz0
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19:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:22:25.69 ID:YwSoJMOz0
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20:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:24:51.40 ID:YwSoJMOz0
さてさて、我ら清澄高校麻雀部一行は明日の午後には東京を離れなければならないのだが……そうなると咲と姉とは明日の正午までには会わせたいところだ。
出来ることなら水入らずで話させたいけれど、そうも言ってられるかどうか。
いや、時間はあるしこっちの件は急いで考えることもないかな。優希もおよそ食べ終わりそうだし、まずやるべきことをやっていこう。
「それじゃあ、ぼちぼちミーティングしましょうか」
21:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:32:34.98 ID:YwSoJMOz0
和と優希は昔の先輩やら友達やらがインハイに来ているらしいし、まこには来年のために人脈を広げてもらいたい。咲には須賀くんをつけようかな。ええっと、あと言っておくことは……。
「うん、こんなものね。皆からは何かある?」
「ああ、そうじゃ。さっきの買いもん精算今でもいいかのう」
22:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:34:19.59 ID:YwSoJMOz0
「ほいじゃあ、行ってくるわ」
「ストップ、まこ!」
「なんじゃあ?」
23:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:56:46.34 ID:YwSoJMOz0
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24:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:57:41.17 ID:YwSoJMOz0
頑固な和のわりには、案外あっさり引いてくれた。
こういうときは先輩って立ち位置は便利だ。一年早く生まれだけで相手より偉くなれる。あと10年も経てばそんなもの何の意味も無くなるというのに。
「ということだから咲、お願いしていい?」
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