14:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:07:39.81 ID:YwSoJMOz0
麻雀となれば鬼のように強い後輩、咲。でも、それ以外のときの彼女は端的に言って小心者だ。
臆病なことは悪いことじゃない。けれど、少なくとも今回の件では良く働きはしないだろう。
麻雀での和解が敵わなかった時点で、咲の方からコンタクトを取るというのは望み薄だと思っていた。
となると、私が期待していたのはもう半分。宮永照の方から咲に接してくれることだった。
そして、先ほど理解した。コンタクトを取りたくても取れない咲に対して、あの姉はそもそも会う気がないんだ。
このままでは永遠に平行線だろう。うん、決めた。
「あの、部長」
「ん?」
咲「その食べ物とかって、私たちの分ですか?」
「ああ、うんそうよ。お腹減ってない?」
「いえ、ちょっと減ってます。あの、半分持ちますよ?」
「あら、お気遣いなく」
「でも」
「いいのよ、咲は今日いろいろ大変だったでしょ。これは部長命令です!」
「……はい」
任せて、咲。
確かに荷は重いかもしれないけれど、私が持つ。最後なんだし部長らしいことしないとね。
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