16:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:14:48.51 ID:YwSoJMOz0
「なーにがシックスセンスだ、どうせタコスの匂い嗅ぎ付けたんだろ」
「なにをぉー!貴様!私のことよくわかってるな」
「認めちゃうのかよ!」
「タ・コ・スー!」
匂い……なるほど、さすがはタコスソムリエ。
優希が勢いよくタコスの封を切る。そうも喜んでもらえると作り手冥利につきる。ま、わたしは買っただけだけど。
「それにしても、ずいぶんと遅かったのう部長。咲の迎えなら一回ここに戻ってからでもよかったじゃろうに」
「あー……、まあいろいろあってね」
「なんじゃあ、いろいろって」
「いろいろはいろいろよ」
「ふーん」
明らかに不信って顔する。後ろめたいことがあるわけじゃなく、話題にするのもはばかられるワードってだけなんだけど。仕方なく小声で話す。
「ちょっと宮永照にあってね」
「……ああ」
まこの詮索はそこでストップした。察しがいいのか空気が読めるのか、いずれにしてもそのほうが助かる。
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