文學少女
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8:名無しNIPPER[saga]
2018/07/29(日) 23:30:21.92 ID:e+N85h8HO
そんな雑談の中、興味本位なのか彼が尋ねた。どういいの、という質問はまた漠然としていて何とも返し難い訊き方だ。

「太宰とか、井伏とか……分かるかな?」

「太宰って太宰治? 名前くらいは分かるけど、読んだことはないなぁ」

井伏に触れないあたり、やはり文学にはそう聡くないのだろう。

「そう、その太宰。こゝろとか、読んだことない?」

「あー、名前と『K』が出てくることくらいしか」

大体の高校生なら知っていそうな返事を聞き、推察は確信に変わった。

「文学部……ではなかったよね」

「そことの関わりは見学に行ったくらいかしら」


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