27: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:54:50.87 ID:+QmI8LWq0
代わりにまゆは便座を下ろし、腰掛けてみた。
「ひぃっ!」
思わず叫んでしまう。扉に女。
ニット帽をかぶって、怯えている。
それはまゆだった。扉の内側に鏡が取り付けられていたのだ。
プロデューサーさんは、ちょっと不思議なひと。
まゆは呼吸を整えて、トイレから出た。
自分の叫び声。大きな音。外に聞こえてしまったかもしれない。
周囲を警戒しつつ、家を離れなければいけいない。
まゆは息と音を殺しながら、階段を降りた。
証拠になりそうな痕跡は、なにひとつ残していない。
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