28: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:55:23.96 ID:+QmI8LWq0
玄関のドアスコープから、様子を伺う。
人気はない。ニット帽を外す。
まゆは自分の身体が入る限界のせまさでドアを開け、外に這い出し、即座にドアを閉めた。
合鍵でロック。
あとは素知らぬ顔で道路を歩く。
気が急いている。だが、急いではいけない。
かえって怪しまれてしまう。
たまたま、偶然にも、幸運にも、プロデューサーの家の近くまで散歩してきた少女を装わなければ。
足音と足跡を隠蔽するために、今日は量販のスニーカーを履いている。
それでも自分の足音がやけに大きく聞こえる。
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