佐藤心「もうすぐ32歳か……」
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6: ◆C2VTzcV58A[saga]
2018/07/22(日) 23:22:34.04 ID:Lqty2f6eO
飛鳥ちゃんとご飯を食べるのは、いつ振りだろうか。同じ女子寮に住んでいた頃は、時々食堂でご一緒させてもらったり。私が寮を出てからも、たまに年上風を吹かせたくなった時に奢ってあげたりしたっけ。
まあ、全部アイドルやってた頃の話だけど。

心「おまた〜☆ 一晩寝かして旨味を増した特製カレーだぞ♪」

飛鳥「あぁ、ありがとう」

心「サトウのごはん、召し上がれ〜、なんちて♪」

飛鳥「そのネタ、前にも聞いた気がするよ」

心「あれ、そうだったっけ?」

飛鳥「12回くらい」

心「思ったより言ってた! え、なに、もうボケ始まってるの!?」

飛鳥「いただきます」

心「スルーやめろ☆ 相変わらずマイペースだな」

飛鳥「アナタには負けるよ」

心「むー、こう見えても意外と気遣ってるキャラなんだぞー」

飛鳥「知ってるよ。昔から、ボクにはそんな心さんがオトナに見えていた」

心「お、おう……なんか照れるな」

飛鳥「理解ったうえで空気を読まない時もあったから、子供っぽいなとも思っていた」

心「そこはいい話で終わらせとけ☆」

飛鳥「悪いね、素直な口なんだ」

心「素直……??」

飛鳥「何か?」

心「いや、言葉の捉え方は人それぞれだよねぇって」

飛鳥「含みのある言い方だな。ボクを見習って素直になったらどうだい」

心「んじゃ、素直に言うけどさ」

飛鳥「聞こう」

心「ビール開けていい?」

飛鳥「……いいよ、別に」

心「サンキュ☆」

一本だけ残していた缶ビールを取りに冷蔵庫まで向かう途中、飛鳥ちゃんの生暖かい視線が背後から送られているような気がした。







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