5: ◆C2VTzcV58A[saga]
2018/07/22(日) 23:20:50.64 ID:Lqty2f6eO
二宮飛鳥、19歳。ポエミーな言葉遣いと人の持つ心の在り様を叫んだ歌で、ティーンエイジャーから熱狂的な人気を得ている中二病(と言える年齢でもないか)アイドル。
最近は二十代や三十代のファンも増加の一方で、名実共にトップアイドルの称号を得たと言ってもいいくらいだと聞いている。
心「さ、あがってあがって♪ なーんもないけど」
飛鳥「お邪魔します……へえ、意外と片付いてる」
心「意外とってなんだー、意外とって」
飛鳥「寮にいた頃、部屋を散らかしていたのは誰だったかな」
心「あ、あの頃は毎日レッスンで疲れてたからな〜。今は大丈夫! 私ってば三十路になっても進化してて偉い☆」
飛鳥「そうか」
心「返事がそっけなさ過ぎるぞ☆」
飛鳥「……久しぶりだね。こんなやり取りも。昔は毎日のように交わしたものだけれど」
心「そうだね、なんか懐かしい」
飛鳥「ラインで何度か連絡は取っていたけれど、こうして直接会うと感慨深い」
心「飛鳥ちゃん、この1年でまた色気増したな♪」
飛鳥「そうか……?」
心「そうだっつの! ったく、こっちは衰える一方だっていうのに」
飛鳥「強く生きてくれ」
心「そこはちょっとはフォローしろ〜?」
飛鳥「フフ、冗談さ。心さんは、綺麗なままだ」
心「ほんとかー?」
飛鳥「本当だ。あの頃と何も変わらない……いや。髪型と、一人称は変わっているか」
飛鳥ちゃんの瞳が、私を見定めるようにじっと向けられる。この子、眼力強くなったよなぁ。
飛鳥「もう、しゅがーはぁとは封印したのかい」
心「ま、そんなとこかな。私なりのけじめってヤツ」
飛鳥「そうか」
心「さっきから『そうか』多くない?」
飛鳥「そうか? ……そうだね、フフ」
心「カレーあるから、食べてけよ♪」
飛鳥「お言葉に甘えて」
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