俺「アンチョビが画面から出てきた」
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170: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:32:22.88 ID:/cdPx5HI0
 俺が愕然としていると、脚本が「少し訂正しておくと」と口を挟む。

「考えていないというのは語弊があって、もちろん大筋は決めてあるんです」
「しかし、細部の設定は今後詰めていく部分も多々ありますし、進行のなかで変更が入ることもあるでしょう」

以下略 AAS



171: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:34:51.12 ID:/cdPx5HI0
「まぁ来ていただいたんですし、誠意としてこちらもお話しましょうかね?」

「そうですね。貴女がたを信用してお話します。絶対に、他言無用でお願いしますよ」

 監督の言葉に、脚本が続ける。
以下略 AAS



172: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:36:43.70 ID:/cdPx5HI0
 ぐびぐびとビールジョッキを飲み干して監督が繋げる。

「まぁなんといいますか、私たちからはこれ以上情報は出せませんからね。アプローチを変えてみるのはどうでしょうか」

「アプローチ、ですか」
以下略 AAS



173: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:39:00.32 ID:/cdPx5HI0
「少し口を挟みますが、戸庭さんが劇場版鑑賞後に彼女は現れたということでしたよね?」

「あぁはい、そうです」

「では、貴方が想像もしくは望んだことによって彼女がこの世界に具現化されたのだという可能性はありませんか?」
以下略 AAS



174: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:41:26.93 ID:/cdPx5HI0
「それでつまり、私が何が言いたいのかといいますと、このパターンだった場合、お二人の目的自体がちぐはぐなんじゃないかということです」

 目的というのは、つまり……。

「私が、元の世界に帰ることか」
以下略 AAS



175: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:43:15.97 ID:/cdPx5HI0
「あ、あの、ひとまず、結論を急ぐのはやめておきませんか。あくまで可能性の一つというだけで、これで決まったわけじゃないですよね?」

「あぁ、その通りです。可能性の話です。ごめんなさい」

 監督が言うと、脚本がアンチョビの方を向く。
以下略 AAS



176: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:45:22.23 ID:/cdPx5HI0
「はいっ。じゃあひとまず今日はこれで終わり。あとはご飯を食べながらお話しましょう」

「そうですね、そうしましょう。ちなみにアンチョビさんは何か食べたいものはありますか? イタリアンでなくて申し訳ないですが」

 二人が言うと、アンチョビは、はっと気付いたように目を開いた。
以下略 AAS



177: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:47:26.49 ID:/cdPx5HI0
「それでは。今日は貴重なお話をありがとうございました。また会いましょう」

「うん、こちらこそ、ありがとう!」

 店を出て、監督とアンチョビが別れの挨拶をする。
以下略 AAS



178: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:49:19.49 ID:/cdPx5HI0
 2017年12月23日。土曜日。

 動画の編集をしていて、あぁそういえば、と気付く。

「今日からガルパン博じゃん。どうしよ、いつ行こうかな……」
以下略 AAS



179: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:51:21.33 ID:/cdPx5HI0
 2017年12月24日。日曜日。

「戸庭! メリークリスマス! 今日は空いてるよな!」

「なんですかそれは挑発ですか」
以下略 AAS



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